北千住クリニック

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北千住クリニック形成外科・皮膚科
〒120–0026  足立区千住旭町4-11西村ビル4F (北千住駅東口前ロータリーに面す)

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診療内容 Treatments

新たな知見、手技などが報告された時にはドンドン更新していきます。マメにご覧いただければ幸いです。

皮膚腫瘍(できもの・おでき)

院長・副院長合わせて年間1000例以上の手術治療に関わっています。当院のもっとも得意とするところですので、いつでもご相談ください。

詳しくお知りになりたいかたは「症例写真集」もご覧下さい。ただしグロい写真が多いので苦手なかたにはお勧めしません。

ほくろ(母斑)

おおむね直径1cmまでの「あざ(母斑)」を「ほくろ」と呼びます。切除の場合、基本は「切り取って縫い縮める」方法が最も早く治り、傷跡もきれいですが、「くり抜き法(切り取ったあと縫わずに自然に治るのを待つ)」や「CO2レーザー」がいい場合もあります。 場所や大きさなどで方法が違いますので、まずはご相談ください。施設によっては「CO2レーザーが一番いい。切ると傷跡が残る」と言っているところもありますが、レーザーでも深く焼けば跡が残ります。逆に焼き方が甘いとすぐに再発します。レーザーを選択される場合は過度な期待は持たないで下さい。

当院では切除することもレーザーで焼くこともできます。どちらにも長所短所ありますので診察時に詳しく説明します。

ほくろの切除はどこまでが保険適応かは施設によって見解が異なります。当院では以下のような基準をもって保険適応としています。(現在、美容目的でのほくろ切除は原則行っていません)

ほくろ切除法の比較
切除方法 切除縫合 開放療法 CO2レーザー
保険適応 一部不可
治療可能サイズ 制限なし Φ5mmまで Φ5mmまで
病理検査 可能 可能 隆起したものは可能
治癒期間 約1週間で抜糸 2~4週間 2~6週間
再発の可能性 ほとんどなし ほとんどなし あり

ほくろは年齢を経るにしたがって大きくなり盛り上がってくることがあります。しばしば悪性皮膚腫瘍との鑑別が必要になります。ダーモスコピー(拡大鏡)によって簡単に見分けがつくこともありますが、 確定診断には切除したものを病理検査に出す必要があります。

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粉瘤(アテローム)

粉瘤1

多発性粉瘤.中心の詰まった毛穴が特徴

粉瘤2

化膿した粉瘤

もっともよく見られる皮膚のできものです。よく「脂肪のかたまり」と言われ「脂肪腫」と混同されますが、実際は「表皮でできた袋の中にアカや皮脂が溜まっているもの」で悪臭を放つこともあります。体中のどこにでもできますが、背中や顔に多くできます。

原因

「毛穴のつまり」(脂性肌など肌質によることが多い)。手足などでは外傷や虫刺されなどが原因となることもあります。

特徴

多くは、腫瘤の中心に原因となった毛穴を認めます。皮膚とくっついていてころころとした「できもの」として触れます。押すと毛穴から白い粥状物が出てくることもあります。悪臭を放ちますが化膿しているとは限りません。

検査

術前診断は容易ですので、特別な検査は不要です。

手術

小さいもの(5mm以内くらい)であれば自然軽快することもありますし、小切開から内容(粥状物)を出すだけでも治ることがあります。 放っておくと化膿して痛みを生じ、治癒に時間がかかります。また少しづつ大きくなり、放置していると手術のキズが大きくなりますので早めに袋ごと取ることをお勧めしています。

粉瘤で来られる方の半数は化膿しています。膿瘍となっている場合は袋ごと取り出すことはできないため「切開排膿」処置となります。化膿が落ち着いたところで改めて「袋の残骸」を切除する手術を行います。

化膿していない粉瘤

化膿した粉瘤

術後の経過

摘出したあとが空洞になり、血液や滲出液がたまりやすくなりますので、「ドレーン」というシリコンのチューブを入れることがあります。 その場合は1~2日後に抜きに来ていただきます。その後はご自宅で軟膏などを塗っていただき、7~14日後に抜糸します。

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脂肪腫

脂肪腫

背中の大きな脂肪腫

粉瘤の次に多い皮下腫瘍。粉瘤と混同されることも多いですが、化膿したり悪臭を放つことはありません。

原因

不明。まれに家族内発生。

特徴

皮膚と癒着なく、やわらかい腫瘤、痛みや痺れを伴うことは通常ありません。ときどき体じゅうに多発しているかたもいます。極めて稀に悪性(脂肪肉腫)のことがあります。

検査

術前診断は容易ですが、筋肉内に入り込んでいることもあるため、超音波やMRI検査を要することもあります。

手術

手術せず放置しても構いませんが、自然消失することはなく少しづつ大きくなります。小さいうちに取れば小さいキズで済みます。薄い被膜に包まれていることが多く、周りの皮下脂肪と境界がはっきりしていれば直径の3分の2くらいの切開で取り出すことができます。 なかには皮下脂肪との境界がはっきりしなかったり、重要な神経や血管の周りにあったり、筋肉内に入り込んでいたりして完全摘出が困難な場合もあります。

術後の経過

粉瘤と同様にドレーンを入れることがあります。その場合は1~2日後に抜きに来ていただきます。その後はご自宅で軟膏などを塗っていただき、7~10日後に抜糸します。抜糸のときに病理検査結果を説明します。

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いぼ(疣贅)・タコ(胼胝)・魚の目(鶏眼)

これらは原因が異なりますが、合併・混在していることも多く見られます。

指のウィルス性イボ

指のウィルス性イボ

足底にできたウオノメ

足底にできたウオノメ

指のウィルス性イボ

眉毛上の脂漏性角化症

イボ

ウィルスによるもの(尋常性疣贅)と加齢・紫外線によるもの(脂漏性角化症)に大別されます。ウィルス性は手足によく見られ、液体窒素療法が第一選択です。

脂漏性角化症は顔や手の甲によく見られ、液体窒素でも取れるますが、あとがシミ(色素沈着)になりやすいので若干高くつきますがレーザー治療をお勧めします。

タコ
タコ

作家のペンダコ(最近はパソコン普及のため絶滅寸前)、お坊さんの正座ダコなど慢性刺激による角質の肥厚で、痛みは通常ありません。市販の「タコ削り」で対処可能です。

魚の目
魚の目

厚い角質の中心に核(目)があって痛みを伴います。当院では剃刀で思いっきり削ります。凹むことで痛みが和らぎます。削って凹んだところにスピール膏を小さく切って貼ります。数日で白くふやけてきたところをまた削ります。それを繰り返すと目が浮いてきますので取れれば痛みも落ち着きます。

アクロコルドン(スキンタッグ、軟線維腫)
アクロコルドン(スキンタッグ、軟線維腫)

首のアクロコルドン

首や脇などにたくさんできる隆起性のイボ。摩擦が原因と言われています。液体窒素で焼くクリニックもありますが、焼き方が不十分だと回数がかかったり、焼きすぎると取れたあとに色素沈着を残したりすることがあるため、当院ではハサミで切除しています。 3㎜位までの小さいものは局所麻酔不要で、チョキンと切ります。「え!?ハサミですか?」と驚かれる方も多いですが、熱による細胞ダメージが無いのできれいに治るのです。 数日たてばどこを取ったかわからなくなります。大きいものは局所麻酔をして切除縫合もしくはCO2レーザーで焼灼します。それでも1週間程度で治ります。 縫合した場合も3日後には抜糸できます。

脂漏性角化症
脂漏性角化症

紫外線や加齢により、皮膚が黒く厚く盛り上がる皮膚病変。かゆみを伴うこともあります。 以前は「老人性いぼ」などと呼ばれていましたが、20代にもできるので最近では「脂漏性角化症」と呼ばれます。 ダーマスコピー(皮膚拡大鏡)で診断は比較的容易ですが、急激に増大するため皮膚癌との鑑別が必要になることもしばしばあります。 治療は局所麻酔下にメスで削って病理検査に提出し、下に残った部分はレーザーで浅く焼灼します。表皮病変なので、切除縫合することはほとんどありません。 薄茶色で盛り上がりが少ないタイプでは「しみ」と区別がつきません。美容目的に取る場合は自費診療(Φ1cmで8,000円)となります。

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~他によく見られる皮膚・皮下のできもの~

稗粒腫(ひりゅうしゅ.ミリウム)

稗粒腫(ひりゅうしゅ.ミリウム)

私自身です

私の顔にもいくつかあります。自然になくなることもありますが、気になる場合は、ちょっと針を刺して押し出したり、CO2レーザーで穴をあけて取ったりします。 麻酔は不要のことが多く、氷で冷やす程度でできます。1日~数日できれいに治ります。

血管拡張性肉芽腫

血管拡張性肉芽腫

キズや巻き爪などに細菌がつくことが原因で、出血しやすい肉芽が異常に盛り上がる状態。 強めのステロイドや液体窒素で治ることもありますが、局所麻酔下に切除したり、レーザーで焼いてしまう方が早くきれいに治ります。

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黄色種(おうしょくしゅ.キサントーマ)

コレステロールや中性脂肪の高い人のマブタに多く見られます。黄白色の平たい腫瘍で、小さければ手術で切除したり、CO2レーザーで焼くことも可能ですが、 高脂血症を治療しないと再発することもあります。

上記以外にも多くの皮膚・皮下腫瘍があります。 原則は切り取って病理検査に出すのが確定的ですが、自然になくなる可能性のあるもの、キズをつけてまで切除する必要のないものなど、いろいろあります。 詳しくは「症例写真集」をご覧ください。

形成外科

ここでは、先に述べた皮膚腫瘍以外の形成外科的疾患について解説します。

眼瞼下垂

眼瞼下垂

上眼瞼(まぶた)は眼瞼挙筋(動眼神経支配)とミュラー筋(交感神経支配)の2つの筋肉が縮むことで上がります。 眼瞼挙筋は途中から挙筋腱膜という組織になって瞼板という上まぶたの軟骨に付いています。つまり眼瞼挙筋は腱膜を介して瞼板を持ち上げ、目を開けています。 顔を正面に向けた時、上まぶたが瞳孔(黒目)の上まで上げられない状態を「眼瞼下垂」と診断します。 実際は額の筋肉(前頭筋)を使って眉毛を上げたり、顔を傾けたりして視野を確保しているために見逃されている患者さまが多くいます。

原因
先天性 生まれつき筋肉の動きが弱い
後天性 麻痺性(動眼神経麻痺、顔面神経麻痺など)
筋性(筋無力症、老人性)
外傷性(手術、骨折、裂傷など)
機械的(腫瘍、コンタクトレンズなど)
偽下垂 皮膚のたるみによるもの

※上記以外にもまれな原因が多くあります。分類方法は諸家によって異なります。

臨床症状
検査

まず問診などから原因を知ります。その上で必要に応じて検査を行い手術可能かどうか判断します。 始めに正面を向いた状態で下垂度を測ります。

  1. 下垂度の測定
    下垂度 正常

    正常: 3.5~4.0mm

    下垂度 軽度

    軽度: 1.5mm

    下垂度 中等度

    中等度: 0.5mm

    下垂度 高度

    高度: -0.5mm

  2. 上眼瞼機能の測定

    上眼瞼機能の測定

    額の筋肉(前頭筋)を指で抑えて目を開けていただきます。下を向いたときと上を向いたときの高さを測り挙筋機能を評価します。 眼瞼挙筋が少しでも(5mm以上)機能しているようなら挙筋短縮術を検討します。先天性は挙筋機能が不良なことが多いため太ももなどからの筋膜移植による吊り上げを検討します。

  3. 交感神経刺激薬を点眼して瞼を上げる筋肉の1つであるミューラー筋の機能を調べることもあります。 点眼20分後に2mm以上の改善が認められれば経結膜的ミューラー筋短縮術を検討します。
当院で手術可能なもの
  1. 老人性眼瞼下垂

    加齢に伴って挙筋腱膜が薄くなり、腱板から離れてしまうもの。特に白内障など眼科手術の後に起こることが多いといわれています。

  2. 機械的眼瞼下垂

    コンタクトレンズ、特にハードの長期装用による慢性刺激が原因といわれています。アトピーや花粉症で目をよく擦ることが原因なることもあります。

  3. 麻痺性眼瞼下垂の一部

    顔面神経麻痺によるものは額のたるんだ皮膚を切除し骨膜に固定する方法(静的再建術)を行います。

  4. 外傷性眼瞼下垂

    症状により対処法が異なります。

  5. 偽下垂

    加齢に伴う皮膚のたるみによるもの。病的症状のないものは保険外診療となります。

※小児の先天性眼瞼下垂など、より高度な治療が必要な眼瞼下垂については大学病院などに紹介させていただきます。

巻き爪(陥入爪,弯曲爪)

巻き爪(陥入爪,弯曲爪)1

合わない靴をはき続けることなどが原因で起こる足爪の変形です。特にハイヒールをはく女性や、足の成長が著しい中学・高校生に多く見られます。 当院では、

に至るまで、爪の状態やご希望に合わせていくつかの治療法を提案しています。

巻き爪(陥入爪,弯曲爪)2

巻き爪のワイヤー矯正は保険外診療で5000円位が相場ですが、当院ではステンレスワイヤや形状記憶ワイヤーを独自ルートで入手しているため、 1回1000円程度でできます。

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外傷・熱傷

外傷(けが)・熱傷(やけど)はご予約いただかなくとも対応します。特に小児の場合は「できるだけ傷あとを残したくない」というご両親のご要望に沿えるように処置し、治癒後のケアについて指導いたします。

外傷

学校や幼稚園・保育所などで転んでケガをされた場合はまず当院にご連絡ください。 顔をはじめ、全身どこのケガでも対応いたします。ただ当院にはレントゲン設備がないため、対応可能なのは皮膚表面のケガに限らせていただきます。 骨折や腱損傷などが疑われる場合には専門施設に紹介いたします。

熱傷

熱傷は深度により以下に分けられます。跡になるかどうかは、2度熱傷で「2週間で治るかどうか」が分かれ目になります。

わきが・多汗症治療

当院院長は形成外科医専門医として前医院(日本橋形成外科)をはじめ、大学病院・総合病院などで、多くの腋臭症・多汗症治療に携わってきました。

1000件以上の手術実績(2010年だけで198件の実績)があります。

褥瘡(床ずれ)・皮膚潰瘍

在宅で床ずれのある場合は訪問診療も可能です。処置方法から日常の予防ケアについても指導いたします。

糖尿病や下肢血行障害による皮膚潰瘍についてもご相談ください。

皮膚科

当院の医師は大学病院で研鑽を積んだ形成外科専門医です。皮膚科医院での診療経験はあり、下記に挙げるような基本的な皮膚科疾患は当院で対応可能ですが、 皮膚科専門医ではないため、全身疾患に伴う皮膚症状や、重症難治性皮膚疾患、特殊な検査・治療については皮膚科専門医へ紹介させていただきます。

湿疹・皮膚炎

皮膚科でもっとも多い疾患です。原因がよくわからない場合とはっきりしている場合があります。 前者の場合、基本的にステロイド軟膏を処方します。痒みが強い場合は抗アレルギー剤や抗ヒスタミン剤の内服を処方します。

原因がある程度わかっている皮膚炎は下記に挙げました。

貨幣状湿疹

前腕や下腿伸側に起きやすく、500円玉程度の楕円形の湿疹が多数できる。何らかのアレルギーが原因と言われています。 痒みが強く、掻きすぎると後述する自家感作性皮膚炎を起こしやくなります。強めのステロイド軟膏(+抗生剤)を使います。

ジクジクが強い場合はさらに亜鉛華軟膏を重ね塗りします。

自家感作性皮膚炎

下腿(スネ)に起こりやすい皮膚炎。掻きキズなどから細菌が入り、それに自分の体が反応(自家感作)して対側の同じところに皮膚炎ができると言われています。 治療は貨幣状湿疹と同じですが、重症の場合、短期間ステロイド内服も考慮します。

接触性皮膚炎
接触性皮膚炎

いわゆる「かぶれ」。「ネックレスで首がかぶれた」、「毛染めが合わず頭皮にブツブツができた」などなど。 原因ははっきりしているので、原因物質を取り除けば基本的に治りますが、ステロイド軟膏を使った方が早く治ります。

手湿疹

接触性皮膚炎の一種で、水仕事の多い主婦や調理師、美容師などの方に多いと思います。軽い場合は市販のハンドクリームに中程度のステロイド軟膏を重ね塗りします。 重症の場合は強めのステロイド軟膏を使います。特に夜はさらに亜鉛華軟膏を重ね塗りして手袋をして休まれることを勧めます。綿100%の手袋は薬の浸透をよくしますし、布団に擦れてなくなるのを防ぎます。

皮脂欠乏性湿疹

冬場に痒みで受診される方のほとんどはこれ。乾燥が原因で、湿疹が出ず痒みだけのこともよくあります。 高齢者に多いので「老人性掻痒症」などとも呼ばれますが、最近は小児から高齢者まで全年齢に起きます。痒みが強く、掻きすぎると症状は余計ひどくなります。

治療はまず保湿剤を広めに塗り、症状の強いところにはその上にステロイド軟膏を重ね塗りします。痒みが強い場合は抗ヒスタミン剤を内服します。 治療以上にスキンケアは重要で、タオルで体を擦り過ぎないこと、石鹸の使い過ぎもよくありません。セラミドやアミノ酸など天然保湿因子を大切にしましょう

脂漏性皮膚炎(脂漏性湿疹)

乳児期に起きるものと、思春期以降の成人に起きるものに分かれます。乳児期のものは皮脂の過剰分泌が原因で、弱めのステロイドで治療します。

成人の場合、原因は複雑で、皮脂過剰のほか、ストレスや偏食、不規則な生活、喫煙などが原因となり、好脂性真菌(マラセチア)が寄生して起こると言われています。 髪の生え際、耳の周り、鼻のわき、わき、陰部などに起きやすく、痒みは少ないですが痂疲(フケ)を生じます。頭皮の皮膚炎が長引くと脱毛を生じることがあります。 原因除去がもっとも重要ですが、治療としてはステロイド軟膏と抗真菌剤の外用を並行して行い、湿疹が落ちつたら抗真菌剤のみの外用とします。 ビタミンB剤内服も合わせて行います。症状がほとんどないときと強いときを繰り返し、慢性的に経過します。根気強い治療が必要です。

アトピー性皮膚炎

アトピーは約20年で自然に治ると言われていますが、1~2割は成人まで持ち越します。

アトピーを完治させる薬は現在ありませんが、薬は症状を軽くし、快適な生活を送れるようにします。 ステロイド軟膏、保湿剤の外用、かゆみ止め(抗アレルギー、抗ヒスタミン剤)内服が中心となります。

アレルゲンからの回避も重要ですが、「卵もダメ、ミルクもダメ、大豆もダメ...」といった過度な食事制限は子供の成長に逆効果という指摘もあり難しいところです。

難治性・重症の場合は専門医に紹介します。ステロイド剤を拒否される患者さまに対しては無理にすすめたり、治療拒否したりすることはありません。 ただやはりステロイドはうまく使っていただいた方が症状は軽くなります。

あせも(汗疹、汗疱性湿疹、異汗性湿疹)

手のひら、足の裏などに小さなプツプツができ、痒みを伴います。水ぶくれが破れカサカサになることもあります。

原因は不明ですが、多汗やアトピー性皮膚炎、金属アレルギーとの関連があると言われています。通常、春夏に増悪し秋冬に軽快します。

治療には強めのステロイド軟膏、角質ケア目的の尿素軟膏などを使います。多汗症があれば制汗剤(保険外)や精神安定剤が効くこともあります。

じんましん

アレルギーが原因ですが、アレルゲン(例えば青魚)がはっきり特定できる場合もありますが、原因不明なことの方が多いと思います。

痒みが強く、数時間で消えてまた別なところに出てくるのが特徴です。抗アレルギー剤の内服が基本で、かゆみの強い方には抗ヒスタミン剤の注射を数日間受けていただくこともあります。 通常は皮膚症状だけで済みますが、怖いのは気道浮腫です。じんましんと同時に顔のむくみや呼吸困難があらわれたら直ちに総合病院におかかり下さい。

皮膚症状が出たり消えたり1か月以上続く場合は「慢性じんましん」と診断されます。原因は疲れやストレスなどメンタルなことが多い印象を受けます。 その場合も同じ治療をしますが、原因を除くことが「一番の薬」です。私自身も半年間悩まされたことがあります。当時派遣されていた病院で先輩医師との確執が原因でした。 医局人事で他の病院に異動したとたん治りました。

多形滲出性紅斑

成人に多く、特に四肢伸側にボワーっと赤く盛り上がった皮疹が突然できます。水ぶくれのこともあります。

多くの場合、その前に風邪をひいた、熱を出した、薬の副作用など原因(前駆疾患)があります。

治療は抗ヒスタミン薬や抗アレルギー薬の内服ですが、重症の場合はステロイド療法が必要になります。一度かかると再発しやすい傾向にあります。

尋常性白斑

後天性で、体の一部が徐々に色素脱失をきたす皮膚疾患。原因は不明で、マイケルジャクソンが白くなったのは全身性白斑を来したからといわれています。

初期であればステロイド軟膏で対応可能ですが、進行してきた場合は紫外線療法などの適応となりますので、専門施設へ紹介いたします。

尋常性乾癬

後天性で、頭や腕、脚の伸側などに赤く盛り上がった発疹が多発し、銀白色の鱗屑(りんせつ)を特徴とします。

慢性的に経過し、いい時と悪い時を繰り返します。治療法はステロイド軟膏とビタミンD軟膏の外用で、重症の場合は紫外線療法や免疫抑制剤の内服などの適応となりますので、専門施設へ紹介いたします。

円形脱毛症
円形脱毛症

ストレスなど様々原因で局所免疫が低下するために起こると言われています。一旦なってしまうと治るのに数か月~数年かかります。

1つ治ったらまた別なところにできる、など多発することもよくあります。必ず治る疾患なのですが、当院では早く治るよう、局所血流を改善させる育毛剤外用や免疫賦活薬(セファランチン)内服を基本に治療します。 2週間毎程度通える方には液体窒素療法(局所免疫賦活作用、血流増加作用)をお勧めします。

単純性疱疹(口唇ヘルペス、陰部ヘルペス)
単純性疱疹(口唇ヘルペス,陰部ヘルペス)

単純ヘルペスウィルスによって起こります。唇の周りに小さな水ぶくれができてピリピリ痛むのが特徴ですが、眼周囲にできることもあります。

疲れやストレスなどで抵抗力が落ちるとできます。通常1~2週間ほどで治りますが、一度かかると何度も再発することがあります。 治療は抗ウィルス剤軟膏が基本ですが、症状が強い場合は内服することもあります。陰部にできることもあり、接触性にうつりますので症状のある間は性行為禁止です。

軟膏は薬局でも購入できます。

帯状疱疹
帯状疱疹

ヘルペスウィルスによって起こります。子供のころに「水ぼうそう」にかかった際、このウィルスは身体から去らずに神経節内に留まります(潜伏感染)。 数十年経って、ストレスや疲れ、持病などで抵抗力が落ちると再び動き出し、ひそんでいる神経に沿って帯状の水ぶくれを作ります。

通常は左右どちらか片方にのみ神経痛のようなピリピリした痛みから始まり、数日以内に水ぶくれを作ります。2~3週間でカサブタとなり治りますが、経過によっては頑固な神経痛を残すことがあるので、早めの治療が必要です。

通常は抗ウィルス薬を1週間程度内服し、痛みが強い場合は鎮痛剤も併用します。

症状が重い場合は入院し点滴治療を行うこともあります。水痘(水ぼうそう)ワクチンを接種していない赤ちゃんや妊婦にはうつす可能性があるので、水ぶくれがすべてカサブタになるまでは接触を避けた方がよいでしょう。

伝染性軟属腫(水いぼ)
伝染性軟属腫(水いぼ)

ポックスウィルスによって起こります。小児の四肢・体幹に中心が凹んだ「水ぶくれ」がたくさんできます。接触性感染と言われ、数か月で自然に治ります。

昔から水疱を破って内容物を出せば治ると言われていますが、痛みを伴い出血するので当院ではあまり積極的に取りません。大きなものなどに限って、局所麻酔テープを貼った上で少し取るようにしています。

手足口病

コクサッキーウィルスやエンテロウィルスによって起こります。夏場を中心に主に小児の口腔、手足に発疹や小さな水ぶくれができます。

潜伏期は3~6日で、主にくしゃみや咳など飛沫・経口感染により数年ごとに流行する傾向があります。痛み・痒みなどはありませんが、口内炎ができると痛みを生じます。 特に予防法や治療法はなく、発熱や咳などへの対症療法が中心で、数日~数週間で治ります。ごくまれに髄膜炎や脳炎、心筋症といった重篤な合併症を引き起こすことがあるので、高熱や頭痛、嘔吐を繰り返す場合は総合病院の小児科受診を勧めます。

とびひ(伝染性膿痂疹)

主に「ブドウ球菌」などが原因で起きます。抗生剤の内服と外用で2週間程度で治りますが、なかなか治らない場合は「耐性菌」のことがありますので、そのときは培養検査などが必要です。

水虫(足白癬)

「夏」・「男性」・「足」ときたら、まず水虫を考えますが、最近は季節に関係なく、女性にも多く見られます(おそらくブーツのせい)。

当院ではまずむけている皮膚の一部(鱗屑)を取って顕微鏡で調べます。ほとんどの場合はこれで水虫かどうかの診断がつきますが、受診前から水虫治療薬を使われていると白癬菌(かび)が検出できないこともあります。

治療は抗真菌剤の外用です。クリーム、軟膏(ワセリン基剤)、液体などありますが、第一選択はクリームです。市販の液体薬で悪化して来られる方が年間数名います。 湿疹を伴ってジクジクしている場合はステロイド軟膏を併用する場合もあります。 根気よく塗り続けることが大切で、外見上治ったように見えてもさらに1~2か月外用することをお勧めします。

ご家族とはバスマットやスリッパなど別にした方がいいと思います。

たむし(体部白癬)

手足以外の体にできる水虫(白癬)で、ポンポンポンと丸いドーナツ状の発疹(中心治癒)が特徴です。足白癬同様に顕微鏡検査で診断可能です。

治療も同じように抗真菌剤外用ですが、他の湿疹と間違えやすいので安易に市販薬を塗らない方がいいと思います。

爪水虫(爪白癬)
爪水虫(爪白癬)

白癬の中で一番治りにくいのがこれです。通常は爪の先から白く濁ってきて分厚くなり、ボロボロになってきます。爪の根元(爪母)まで行ってしまうとなかなか治らないので、早めに内服治療を開始します。

内服には1日1錠を毎日飲む方法と、1日4錠を1週間で飲み、3週間あけて同様に1日4錠1週間飲むのを3か月繰り返す方法(パルス療法)の2通りがあります。パルス療法を3か月繰り返すとその後3か月間は薬が爪に残るため、内服しなくても薬は効きます。

薬代は高くなりますが、1日1錠を6か月間続けるよりも治癒率が高くなります。どちらを選ぶかは患者さまの判断にゆだねています。

どの抗真菌剤も内服薬は循環器系薬など他と飲み合わせが良くないものがあるため、いろいろと持病を抱えている高齢者などでは内服せず、できるだけ爪を削ってから抗真菌剤を外用することで対応しています。いずれにしても足爪の延びは遅いので最低でも半年、場合によっては数年かかることもあります。

ニキビ(尋常性ざ瘡)

ニキビ(尋常性ざ瘡)

図に示したような原因で、毛穴が膿んだ状態をいいます。

思春期は皮脂の分泌過剰が原因で、女性では化粧やホルモンバランスの乱れ、男性では不規則な生活や栄養の偏った食事などが原因になることが多いようです。

口(毛穴)が詰まっているのが「白にきび」、毛穴が開いて皮脂が黒く酸化しているのが「黒にきび」、化膿しているのが「赤にきび」と分けている場合もあります。膿んだにきびが集合してなかなか治らない重症型は「集簇性ざ瘡」と呼ばれます。

改善・予防の3大原則

「好きなチョコレートを控える」、「十分な睡眠をとる」、「化粧品を変える」など、薬を塗ったり飲んだりする前にまず考えて下さい。これだけで改善することもありますし、逆に治療していてもこれらが守れないと薬を使っている意味がなくなります。

治療法
  1. 保険治療
    • 抗生剤 内服(ミノマイシンなど)および外用(ダラシン、ゼビアックスなど)
    • 漢方薬(黄連解毒湯など)
    • ビタミン剤 C(シナール)、B6(ピドキサール)、H(ビオチン)
    • 過酸化ベンゾイル外用(ベピオゲル)
    • 面皰圧出
  2. 保険外(自費)治療
    • ケミカルピーリングやピーリング石鹸
    • ビタミンCローション塗布
    • トレチノイン外用

※すべての保険外薬品が高いとは限りません。例えば、ピーリング石鹸(小)は300円です。

美容皮膚科・美容外科など

刺青(tattoo)切除

日本橋形成外科のころから、就職や結婚など様々な理由で刺青切除をご希望の患者さまが来られました。 手術費用に適切な「相場価格」がないため、一部の美容外科医は困っていることにつけこんで法外な手術費用を請求する場合がありますので気を付け下さい。

当院では広告に費用をかけず、保険診療の合間で診療しているため、どこよりも安い料金設定にしています。

長さ5cmまで単純切除縫合できるものなら1回の手術は最低50,000円
最高でも200,000円(植皮・皮弁は300,000円)

それ以上いただくことはありません。

刺青(tattoo)切除1
刺青(tattoo)切除2

青や黒の刺青(入れ墨)をレーザーで薄くすることは可能ですが、それ以外の色をレーザーで消すことはほぼ不可能です。

レーザー治療は複数回の治療が必要で、範囲が広いと高額になります。たとえ薄くなってもデザインの通りにヤケドあとのようになることがあります。切り取って縫い縮めたり、皮膚移植をする方が確実に刺青を除去できますし、治療期間が短く、費用も安く済みます。

欠点として何らかのキズあとが残ります。

理想的な刺青切除は、まっすぐな「1本のキズにする」ことですが、皮膚のゆがみ(ドッグイヤー)を少なくするため「Y字」のキズにすることもあります。1本のキズにできない場合は「皮弁形成」が必要なこともありますし、範囲が広いと皮膚移植が必要になることもあります。

どのような手術でも数ヶ月~数年かけて徐々に薄くなってはきますが、何かしらの傷あとや多少の凹凸は残ります。

刺青除去の範囲、術式によって料金は異なりますので詳細はお問い合わせください。

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